ワンピース作品中の謎を徹底的に考察・研究 ひとつなぎの大秘宝とは”ひっくり返った世界”なのか?
ワンピース考察・研究 ひとつなぎの大秘宝3
ひとつなぎの大秘宝は”ひっくり返った世界”!?
世界をひっくり返したかったロジャー
ゴール・D・ロジャーが世界をひっくり返したいと思っていたことは間違いありません。なにしろシルバーズ・レイリーと出会った時にいきなり「おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」と言っていた(ワンピース61巻 第603話)くらいですからね。
では、この「世界をひっくり返す」というのはどういう意味で、ロジャーはひっくり返すことによって世界をどのようなものにしたかったのでしょうか?
ひっくり返して創りたかったのは支配のない自由な世界
ロジャーはエッド・ウォーの海戦が始まる前に海賊大艦隊という圧倒的な兵力で圧力をかけ、自分の右腕になるように迫り、そうすれば「今すぐにこの世界を支配できる!!!」と言ってきたシキに対して
「おれは”支配”に興味がねェんだよ シキ!!! やりてェ様にやらねェと海賊やってる意味がねェだろ?」
と言っています。(ワンピース0巻 第0話)
ロジャーが支配に興味がなく(誰かに支配されることを嫌い、自分が支配をしたいとも思わず)やりたいようにやる(=自由に生きる)ことに価値を見出していたことがわかりますね。
そして、ロジャーの意志を継ぐ者としてレイリーやシャンクスから期待されているルフィは、レイリーから「キミにこの強固な海を支配できるか?」と訊かれた際に
「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」
と応えています。(ワンピース52巻 第507話)
このことも考え併せますとロジャーがひっくり返すことによって創りたかった世界は、支配のない自由な世界だったのだろうと推察できます。
”ひとつなぎの大秘宝”が世界をひっくり返すために必要だった!?
ロジャーは、最後の航海で偉大なる航路(グランドライン)制覇を成し遂げていますが、この航海の目的は、世界をひっくり返すために必要な”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)を手に入れることにあったのでしょうか?
そして、何らかの理由によって”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)を手に入れることはできず、そのために世界をひっくり返すこともできなかった……そういうことなのでしょうか?
”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)が世界をひっくり返す力を持つ何かなのだとしたら、そういうことになるのでしょう。
しかし、全く違う考え方もできます。
”ひっくり返った世界”こそが大秘宝なのか?
”ひとつなぎの大秘宝”は世界をひっくり返すのに必要なのではなく…
それは、世界をひっくり返すために”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)が必要なのではなく、実は”ひっくり返った世界”こそが”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)なのではないかという考え方です。
”ひっくり返った世界”が”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)だとしたら、それは『ひとつなぎの大秘宝についての疑問』のページに書いた様々な疑問の納得できる答となり得るでしょうか? 一つずつ確認していってみます。
”ひとつなぎの大秘宝”は既に存在している(実在する)何かなのか?
白ひげエドワード・ニューゲートの死に際の
「”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)は実在する!!!」
という言葉(ワンピース59巻 第576話)を素直に受け止めてしまうと、”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)は既に存在している何かということになります。そうなると”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)は”ひっくり返った世界”のようにこれから創られるもの(まだ存在していないもの)ではないということになります。
しかし、『「”ひとつなぎの大秘宝”は実在する」という言葉を考察する』に書いたように少し素直でなくなれば”ひとつなぎの海”や”ひとつなぎの大陸”などこれから創られる何か(まだ存在していない何か)が”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)だという考え方もできるようになってきます。
ですから、まだ存在していないからという理由で”ひっくり返った世界”(支配のない自由な世界)が”ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)という考え方を捨てることはできません。
”ひとつなぎの大秘宝”はラフテルにあるのか?
”ひっくり返った世界”がラフテルにあるわけではなくても
●世界をひっくり返すために必要な何かがラフテルにある
●世界をひっくり返すためにはラフテルに行く必要がある
といったことは考えられそうです。それに
●ラフテルとは実は”ひっくり返った世界”(支配のない自由な世界)のことであり、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)そのものだった
などということも考えられます。この場合、ロジャーが白ひげに「教えようか」と言った「ラフテルへの生き方」(ワンピース59巻 第576話)とは、実は世界のひっくり返し方(=支配のない自由な世界の創り方)だったということになりますね。
”ひとつなぎの大秘宝”は「この世の全て」?
ロジャーが死に際に放った「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ… 探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」という言葉の中の「この世の全て」とは
●”ひっくり返った世界”のこと
●世界をひっくり返すために必要なもの
のどちらとも解釈できますね。
”ひとつなぎの大秘宝”の”ひとつなぎ”とは?
”ひっくり返った世界”(支配のない自由な世界)は
●人と人がつながった”人つなぎの世界”
●国と国、支配者と被支配者などの隔たりがなくなった”一つなぎの世界”
なのではないでしょうか。
また、支配のない自由な世界を創る過程で、”ひとつなぎの海”や”ひとつなぎの大陸”が創られるということも考えられます。
続けて『ひとつなぎの大秘宝4 ひとつなぎの大秘宝は古代兵器で創られる!?』をご覧ください
『ワンピースネタバレ1118話 鉄の巨人は海に沈んだが…』はこちらから
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