ワンピース作品中の謎を徹底的に考察・研究 黒ひげがケルベロスの能力者という説とカギ爪が描かれた意味を検証する
ワンピース考察・研究 四皇 黒ひげ1
黒ひげは本当にケルベロスの能力者なのか?
定説化している黒ひげがケルベロスの能力者という説
『ONE PIECE』(ワンピース)ファンのうちのかなりの割合の人が、黒ひげマーシャル・D・ティーチがイヌイヌの実モデル:ケルベロスの能力者なのではないかと考えているようですね。
黒ひげがケルベロスの能力者ではないかと考えられているのは
●既にヤミヤミの実の能力者だった黒ひげがグラグラの実の能力も手に入れることができたのは、三つの頭を持つ幻獣ケルベロスの能力者だったため
●黒ひげ海賊団の旗に三つのドクロが描かれているのは黒ひげが三つの頭を持つ幻獣ケルベロスの能力者だから
といった理由からです。
そして、シャンクスの左目の三本傷が黒ひげによってつけられたもの(ワンピース45巻 第434話)であることも黒ひげがケルベロスの能力者であると考える根拠の一つになっていました。
シャンクスの左目の三本傷は、いかにも鋭い爪を持つ動物(ゾオン)系の能力者につけられたもののように見えますからね。
シャンクスの傷はカギ爪によってつけられたもの!?
黒ひげがカギ爪を装着しているところが描かれた意味
第645話(ワンピース65巻)には、白ひげ海賊団の一員だった頃の黒ひげがカギ爪を左手に装着しているところが描かれていました。
このことによって、シャンクスの左目の三本傷は黒ひげのカギ爪によってつけられたものである可能性が極めて高くなりました……というよりも過去の回想場面の中で黒ひげにカギ爪を持たせたのは、尾田先生がシャンクスの傷がケルベロスの能力を発動中の黒ひげによってつけられたものではないということをファンに伝えるためだったのではないかと思えます。
では……黒ひげはケルベロスの能力者ではないのでしょうか?
白ひげ海賊団の者たちの言葉も黒ひげがケルベロスの能力者であることを否定している!?
黒ひげがマリンフォード頂上戦争の戦場で白ひげエドワード・ニューゲートを殺してグラグラの実の能力を奪い、ヤミヤミの実の能力とグラグラの実の能力を立て続けに使った時、それを目の当たりにした白ひげ海賊団1番隊隊長マルコと白ひげ海賊団の団員たちは
「確か… 悪魔の実の能力を二つ得ることは不可能なハズじゃあ…」(白ひげ海賊団の者たち)
「”普通の人間”ならば… 絶対に無理だよい だが お前らもよく知る様にティーチは少し違う…!! 体の構造が…”異形”なんだよい!! -それがこの結果を生んだのか………!!!」(マルコ)
と言っていました。(ワンピース59巻 第577話)
マルコの言う体の構造の異形というのがケルベロスの能力者ゆえの異形のことなのだとすれば、マルコも含めた白ひげ海賊団の団員たちは、黒ひげがケルベロスの能力者だということを知っていたことになります。
そうだとすれば、白ひげ海賊団の者たちが「確か… 悪魔の実の能力を二つ得ることは不可能なハズじゃあ‥」と言っているのは妙ですよね。元々ケルベロスの能力者だった黒ひげが、ヤミヤミとグラグラの能力も手に入れ、三つの能力を得たのを知った者たちの言葉ということになるわけですからね。
それに自分自身も動物(ゾオン)系幻獣種の能力者であるマルコが、自分と同じ動物(ゾオン)系幻獣種の能力者の能力ゆえの特殊さのことを「異形」とは言わないようにも思えます。
以上のことから総合的に判断して、黒ひげがイヌイヌの実モデル:ケルベロスの能力者である可能性は低いのではないかと推察します。
続けて『四皇 黒ひげ2 ケルベロスでないなら黒ひげの異形とは何?』をご覧ください
『ワンピースネタバレ1118話 鉄の巨人は海に沈んだが…』はこちらから
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