ワンピース作品中の謎を徹底的に考察・研究 黒ひげがエースを生きたまま世界政府に差し出したことが持つ意味
ワンピース考察・研究 四皇 黒ひげ6
黒ひげがエースを殺さなかった理由
ルフィを殺すつもりだった黒ひげ
「この先のW7(ウォーターセブン)にいる”麦わらのルフィ”をブチ殺して政府への手土産にする」
黒ひげマーシャル・D・ティーチは、バナロ島でエースと戦い始める前にエースに向かってこう言っていました。(ワンピース45巻 第440話)
どうやら黒ひげは、ルフィを殺した上で、その首(死体)を世界政府に差し出し、王下七武海入りを果たすつもりだったようですね。
しかし、こう言った直後にエースと戦って勝った黒ひげは、ルフィではなく、エースのことを世界政府に差し出し、王下七武海入りを果たしたわけですが……エースのことを殺しはせずに生きたまま世界政府に渡しています。
もしも黒ひげがエースを殺していたら…
黒ひげがエースを殺さなかったことには意味がある
この時、黒ひげがエースを殺さず、生きたまま世界政府に差し出すことにしたのは当然だったと思います。それは、以下の1、2のような理由があるからです。
1 エースを殺していたら白ひげ海賊団が黙っていなかったはず
白ひげ海賊団は仲間殺しを最大の禁忌としていましたが、サッチを殺して逃亡した黒ひげは特例として追わないようにするつもりでした。
しかし、エースは、白ひげと仲間たちの制止を振り切り、黒ひげを追ってしまいました。(ワンピース57巻 第552話)
そのエースが黒ひげに捕らえられ、生きたまま世界政府に差し出されたために白ひげ海賊団は、エースを救うために海軍に戦いを挑むようになったわけですが……もしも、黒ひげがサッチに続き、エースまで殺していたら、さすがに白ひげが黙っていたとは思えません。
白ひげと白ひげ海賊団は黒ひげを特例扱いするのをやめ、本格的に黒ひげ征伐に動き出したのではないでしょうか。
2 エースを生きたまま差し出せば頂上戦争が起こせる
もしも、黒ひげがエースを生きたまま世界政府に差し出さなかったら、マリンフォード頂上戦争は起こらなかったはずです。
そして、頂上戦争が起こったことによって、黒ひげは
・白ひげを殺し、グラグラの実の能力を奪うことができた
・白ひげを殺せたために頂上戦争後、白ひげのナワバリを荒せるようになった
といったプラスを得ています。
また、仮に頂上戦争で白ひげが死なず、グラグラの実の能力を奪うこともできなかったとしても、戦争が起きれば白ひげ海賊団と海軍の戦力をダウンさせることはできたはずで、それだけでも黒ひげにとってはプラスになったはずです。
黒ひげはエースを殺すわけにはいかなかった
黒ひげは、白ひげと白ひげ海賊団が全力で自分の征伐に動くというマイナスを生じさせないためにも、白ひげ海賊団と海軍を激突させてプラスを得るためにもエースを殺してしまうわけにはいかなったということになりますね。
続けて『四皇 黒ひげ7 黒ひげが眼帯をした海賊になる!?』をご覧ください
『ワンピースネタバレ1118話 鉄の巨人は海に沈んだが…』はこちらから
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