「月は夜明けを知らぬ君」の句は世界の夜明けを!?　ワンピース作品中の謎を徹底的に考察・研究

「月は夜明けを知らぬ君」の句は世界の夜明けを!?

「月は夜明けを知らぬ君」の句は世界の夜明けを!?　目次

「月は夜明けを知らぬ君」というトキの句をオロチは呪いの言葉として解釈していたが…

光月トキが命尽きる前に遺した

「月は夜明けを知らぬ君　叶わば　その一念は　二十年（はたとせ）を編む月夜に九つの影を落とし　まばゆき夜明けを知る君と成る」

という句をオロチは

「20年後の月夜に　この恨み晴らすべく　九人の侍が化けて出て貴様を殺し　ワノ国を開国する」

という意味だと読み解き、光月おでん・トキが亡くなって二十年後に赤鞘の侍達が自分の命を奪いにやってくるのではないかと恐れていましたが…（ワンピース91巻　第919話）

トキは、本当にオロチが解釈したような意味を込め、この言葉を遺したのでしょうか？

それとも…　オロチの解釈は間違っていて、トキが、この言葉に込めていた意味は本当は全く違うものだったのでしょうか？

考えていってみたいと思います。

世界の夜明けを「月は夜明けを知らぬ君」の句は…

「月は夜明けを知らぬ君」の句へのオロチの解釈は間違っていた!?

オロチは、赤鞘の侍達にではなく、カイドウによって斬られてしまいました。（ワンピース　第985話）

（もっとも、オロチが実は生きていたというサプライズが、今後待っているという可能性が無きにしも非ずかもしれませんけれどもね）

ですが…　しのぶが

「おでん様はわかってた……!!　オロチを討っても何も変わらない!!　討つべきは20年前からカイドウだけだったと!!!」

と心の声で言っていた事（ワンピース　第986話）も踏まえて考えると…

「月は夜明けを知らぬ君」という言葉が、オロチが赤鞘の侍達に討たれるという意味だとするオロチの解釈は、間違っていたということになってきそうです！

「月は夜明けを知らぬ君」の句はカイドウを赤鞘の侍達が討つ事を願って遺されたものでもない!?

では、「月は夜明けを知らぬ君」という言葉が、カイドウを赤鞘の侍達が討つ事を期待してトキが遺したものという可能性はあるでしょうか？

実際には、赤鞘の侍達には、カイドウを討つことができませんでしたが…

トキは、時間を超える驚異の能力を持つトキトキの能力者ではありましたが、未来を予知する能力を持っていたというわけではなさそうですから…

赤鞘の侍達がカイドウを討つ事を期待し、「月は夜明けを知らぬ君」という言葉を遺したということも考えられそうな気もします。

ですが…　トキは、光月おでんが記した

「おれが討ち取れなかったらー　カイドウを倒せる者は当座現れない」

「20年以上先の話ー　世界ではおそらく大海を分かつ程の”巨大な戦”が起きる」

「ーつまり　あと20年もすれば…その”巨大な戦”の主役達が新世界に押し寄せる………!!!　カイドウを討てるのは　そいつらだ!!」

という手紙を読んでいました。（ワンピース96巻　第972話）

それを踏まえて考えると、トキが、赤鞘の侍達がカイドウを討つことを期待して「月は夜明けを知らぬ君」という句を遺したわけではないように思えてきます。

「月は夜明けを知らぬ君」の句は世界の夜明けをうたっていた!?

光月おでんが、トキに

「トキ　お前も…　探しに来たんじゃないのか？　800年の昔から　世界がひっくり返る日を………　ならば20年先へ飛べ…!!　お前の望む…」

と言っていた事がありました。（ワンピース96巻　第973話）

この事から

■「空白の100年」の時代からやって来たトキは、世界がひっくり返る事、世界の夜明けが来る事を望んでいるらしい

■ロジャーと共に最後の島に辿り着き、世界の全てを知った光月おでんから20年と少し先の未来に世界がひっくり返り、世界が夜明けを迎える事をトキは聞かされていた

といった事がわかります。

ですから…　トキが遺した「月は夜明けを知らぬ君」という言葉は、カイドウやオロチが討たれる事を願って遺したものなどではなく…

世界の夜明けをうたったものだったのではないかと考えられそうな気がするのですが…

どうでしょうか？

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